ふたりのすれ違いは、どちらが正しいとか、どちらが問題だとか、自分や相手の問題ではなくて、
負のスパイラルという、ふたりが作りだしている、ネガティブな反応が問題なのです。
この負のスパイラルをしっかり見ることで、ふたりのポジティブな関係、ベストパートナーへと変身して、素晴らしいタンゴを踊ることができるようになります。
そのお手伝いをすることが、このサイトの目的です。
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さて、一緒に、ふたりのすれ違いを見てみましょう
ふたりの「すれ違い」。
でも、その距離の奥には、かつて確かにあった「近さ」があります。
ここでは少し時間を巻き戻して、ふたりが出会い、惹かれ合っていった日々を覗いてみましょう。
タンゴの前に――もうひとつの物語

友人が偶然撮ってくれた、あの日の一枚。まだ何も知らなかった私。この後、人生を変える出会いが待っているなんて、想像もしていなかった。

波打ち際を、一匹のゴールデンレトリバーと全力で駆けていく人がいた。その眩しい笑顔から、なぜか目が離せなくて。理由なんてなかったのに、胸の奥がふわっと軽くなるのを感じた。それが、彼を知った最初の瞬間。

数日後、友人に誘われて参加したビーチバレーの輪の中に、あの人がいた。まさか、また会えるなんて。心臓が少し早く鳴るのを感じながら、私は精一杯、何でもないふりをしていた。

試合が終わって、みんなで一枚。審判役のゴールデンレトリバーまで真ん中に収まって、私はまだ名前も知らない人の隣で、写真越しにもわかるくらい、頬が緩んでいた。

夜、音楽が鳴り始めると、昼間の砂浜の記憶がふっと甦った。人混みの中、いつの間にか彼と同じリズムを刻んでいる自分に気づいて――このまま夜が終わらなければいいのに、そんなことを本気で願っていた。